瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~


あたしは秋田君と過ごして、楽しいって思ってた。

でもそれはきっと、先輩の面影を探して寄りかかっていただけなんだ。

それに、血が繋がっていて、双子で、声がそっくりな秋田君といたら、あたしはいつになっても先輩を忘れることができないんだ。

秋田君と一緒にいるときは秋田君にかき消されてるけど、寝る前には必ず先輩を思い浮かべる。

あたしがちゃんと他の人を好きになれば、この習慣も、きっと、消える。

それは、今のあたしにとっては辛いし、嫌なことだけど。

みんなが忘れなさいって言うんだから、忘れなきゃなんだ。


だから。
こんな、ニセモノの恋は。
終わらせなきゃなんだ。

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