瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~


光のトンネルを抜けて、駅を越えて、カーブを一つ曲がったら。

ライトアップされた井代木ドームが見えてきた。

もうすぐだ。

でも、もうすぐなのに、足が言うことを聞いてくれなくなっていた。

全速力で自転車を漕いだ膝が、カクカク笑い出していた。

ダメ。
まだだよ。
あと少しでいいから。
あたしの足!
連れて行って、秋田君のいる場所まで!
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