瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~
悔しいのか悲しいのか、もうなんだかよくわからなくて、涙も出ない。
耳に水が入ったみたいに、パルを呼ぶ歓声が、遠ざかる。
自分がいま、どこにいるのかも、よくわからない気分。
そのとき。
スクリーンの映像が消えて、会場が真っ暗になった。
いよいよコンサートが終わりかと思ったあたしの耳に、割れんばかりの歓声が轟いた。
なに?
なにか始まるの?
キーンコンカーンコーン!
学校のチャイムが響いた。