瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~
綺麗……
もう……ちゃんとこの目に焼き付けたいのに。
何度拭っても視界が滲んでしまう。
っつ!
急に、目を開けていられない程の眩しい光を浴びた。
そして、びっくりして下を向いたと同時に、トランペットや管楽器の快活な音が鳴り響いた。
まだ明るさに慣れない目をかばうように手をかざして、顔を上げる。
眩しさは、客席の照明がすべて点けられたからだった。
ひときわ明るいステージでは、ダンサーたちが制服を着て所狭しと忙しなく飛び跳ねながら、学校での日常を演じるように踊っている。