瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~


カチカチのかさぶたのせいで曲がらない膝をかばいながら、ひょこひょこと会場の階段を駆け降りる。

「あのっ! ありがとうございます!」

あたしの声が届いて、オーナーさんが手を振ってくれた。

「本当にすみません、ありがとうございます」
「やー、だってスゴイ恰好だったからさ、気になっちゃって」
「あ、はは、は」

そう。
本当に酷い恰好。

なんか、秋田君が絡む時、あたし、ロクな恰好してないなって思った。

学校サボったあの日は、足元が泥だらけで、
事故があったときは部屋着だったし、
今日だってこんな……
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