瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~
途中、パステルイエローの壁が可愛いお店の前を通った。
“キスよりとろけるプリン”
「あ、ここ……」
前に奈々が言ってたプリン屋さんだ。
「ああ、ここな。ウマイぜ。店には入れねえから、今度届けてやるよ」
「あ、りがと」
すっごい混んでたって、奈々も言ってた。
確かにこんな平日の午前中なのに、お店の中は人でいっぱいだ。
「もうすぐ着くから」
有名なお店が並ぶメインストリートから一つ道を入った路地で秋田君がニヤリと笑った。