探偵助手、最後の事件
刑事さんは先生のすぐ側に転がっているガラス製の花瓶を指した。花瓶の底には血痕が付いていた。
「油断したところを頭に一撃食らったのでしょうね。それなら先生と親しい方の犯行じゃないですか?ほら、机の上に二人分の紅茶が置いてあります。一つが先生の分だとすると、もう一つが客人…。いえ、犯人の分なのでは?」
私が立ち上がって机の上にあるティーカップを指摘すると、刑事さんが首を横に振る。
「いや、紅茶を出された相手が犯人じゃないな」
「え?何故ですか?」
私が疑問をぶつけると、刑事さんは自分自身を指差した。
「油断したところを頭に一撃食らったのでしょうね。それなら先生と親しい方の犯行じゃないですか?ほら、机の上に二人分の紅茶が置いてあります。一つが先生の分だとすると、もう一つが客人…。いえ、犯人の分なのでは?」
私が立ち上がって机の上にあるティーカップを指摘すると、刑事さんが首を横に振る。
「いや、紅茶を出された相手が犯人じゃないな」
「え?何故ですか?」
私が疑問をぶつけると、刑事さんは自分自身を指差した。