ぶっ飛び小話
「……る…あい…アイル…」
声が聞こえる
「アイル、大丈夫?」
目を開けると、目の前にはルナ様
「ぇ?…ルナ…様?」
あれ?
私…ココは…?
「ここは、アイルのお部屋だよ?ラルム様が運んでくれたんだけど…どうしたの?貧血?」
どうしたんだっけ?
えっと…ラルム様とお茶してて…
“僕と結婚して”
「あ、あぁぁああっ!あぁぁぁ…」
恥ずかしくなって叫んで布団に潜る
「え?!アイル?!どうしたの?!」
思い出してまたドキドキしてきた
耳の近くに心臓があるのかと思うくらい煩い
「る、ルナ様…どうしたらいいのですか?」
「何があったの?」
「ら、ラルム様に…こ、告白されました。お見合いするって言ったら…僕と結婚してって言われて…」
相手は王族
国王陛下の兄上
私なんかが並んでいい相手じゃない