ぶっ飛び小話
「じゃ。早速、僕は準備してくる」
「?何のです?」
「今からアイルの実家行ってくる。アイルのご両親に挨拶してくる。で、お見合いの件を全力で断ってくる」
「え?!今からですか?!」
「今からだよ。こーゆうのは早い方がいいんだよ」
そう言うと、颯爽と部屋から出て行ったラルム様
行動力が…すごいな
決めたら、すぐ動く感じはルナ様みたいだ
なんか…疲れてしまった
でも、嫌な疲れじゃない
これから先、私の知らない何かが待っている
そう思うとドキドキしてくる
ラルム様をひとりの男性として見る
今まで踏み込んではいけないと思ってた領域
その線引きの向こう側
きっと行ったら帰れない
ちょっと不安もあるけれど
飛び込んでみるのも悪くない気がした
END