ぶっ飛び小話
「お薬は飲みました?…あぁ、飲んでますね。タオル変えますね」
僕のベットサイドに来て、テキパキと動くアイルにポカンっとする
アイルは…王妃の、ルナさんの侍女
持ち場を離れてなぜココに?
「アイル…?仕事は?」
僕が問うと、アイルは笑った
「私の仕事は、ラルム様の看病なんだそうです。ルナ様からの珍しい命令です」
冷水で冷やしたタオルをギュッと絞ると、再び僕のおでこに乗せるアイル
「でも…ルナさんの世話は誰が?」
王妃の側に誰も居ないなんて、まずいんじゃ?
「もともと、ルナ様は一人でなんでも出来てしまいます。なので、期間限定で庭師のムウが侍女してます。ムウはガチガチに緊張してましたが、ルナ様相手ならすぐに慣れます」
庭師のムウ
突然の侍女指名に驚いたに違いない