ぶっ飛び小話
「でも…アイルはそれでいいの?」
アイルはルナさんが大好きで、僕の侍女を断るほどなのに
僕は…またアイルの自由を奪ってるんじゃ?
昏睡状態の僕に責任を感じ、アイルは大事な時間を僕の世話に費やした
そして、今も…僕の看病の為…
「…まったく。陛下の兄とあろう方がなんて顔してるんです?」
「…え?」
盛大なため息の後、アイルは僕の頬をグイッと引っ張った
いや…あの…僕、病人なんですが?
「そんな泣きそうな顔しないでください」
「!!」
え?僕、そんな顔してたの?
「これは私の意志です。私がラルム様の近くに居たくて来たんです」
「?!」
「心配してるんです。…だって、一応…か、彼氏様ですから」
プイッと顔を背けるアイル
その顔は耳まで真っ赤に染まっている
可愛いしかない