ぶっ飛び小話
「さて、ラルム様。体温測って下さい」
あ、アイルの雰囲気が変わった
お仕事モードだ
そんなアイルから体温計を受け取り測る
「37.3℃…うん、お薬が効きましたね。でも、まだ完治した訳じゃないので油断してはダメです。数日は熱が下がっても安静です」
体温計、濡れタオルなどの看病セットを持ち退室の準備を進めるアイル
アイルが離れる事に寂しさ感じ、また弱音がホロリ
「…ねぇ、また寝れなくなったら…呼んでいい?」
「呼ばなかったら…怒ります」
「ははっ、そっか。じゃ、呼ぶ」
「はい、待ってます」
看病セットを持ってアイルはへ廊下へ繋がる扉の前へ
そして、扉の前でクルリと振り返り…
「えっと…あの…今日はラルム様が風邪引いてたから拒否しましたが…あのっ…き、キスが嫌な訳じゃないですからっ!」
「…え?」
「では、失礼します!」
バタンっと閉まる扉
そこにアイルは居ない
キスは嫌な訳じゃない
「うわー…ニヤける…」
風邪、早く治そう
そして、アイルに極上の幸せを
-END-