ぶっ飛び小話

「あ!そうだ!カロン様、ちょっとお待ちください」


そう言うと、ムウは小屋に引っ込む
そして、何かを持って出てきた


「カロン様、これ差し上げます!」

「これは…?」


透明なガラス瓶
中には瑞々しい植物が数種類


「植物のオイル標本です」

「オイル標本…?」


よく観ると、瓶の中は透明な液体で満たされていた

なるほど、この透明な液体はオイルなのか


「お城の庭には沢山の種類の植物があって、色々な庭師さん達に手入れされてます。その手入れ時に出る、大きくなれずに摘み取ってしまった植物を譲ってもらって、オイル詰めにしました」


剪定されて捨てられるはずだった植物
それを、こんなに綺麗な物に変えたのか


「押し花でもよかったんですけど…こっちの方が植物らしく瑞々しくて綺麗かなって思って作りました!」


本当に花が…植物が好きなんだな


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