千羽鶴に願いを込めてーー
朝、太陽の光で目が覚めた。
「あ、やばい、千羽鶴っ」

徹夜しても、千羽鶴折るって決めてたのに。
「ヒローー?あれ?居ない。
まさかっ」

目の前に居たはずのヒロがいない。


ドクンーー!!


心臓のドキドキが、、

突き刺す痛みに変わる。

さっき寝ていたぐちゃぐちゃなシーツなんかじゃない。
綺麗に整頓されたシーツ。
まるで、そこに誰も居なかったみたいな。

「やだ……やだよ、ヒロっ」

わたしは病室を飛び出した。

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