奥寺マーリィ先輩の初恋の人 すっごーいイケメン！

ふと、言葉をもらすチーフ。

「みやぎし…、とおる…か、使えそう…だな」

　チーフが思っている事ぐらい、奥寺先輩は分かっている。

「チーフの下で働いてもらいたいって思っているんでしょう？」

「即戦力になりそうだよ。君の方から彼に話してもらって後日、履歴書を持って…」

　チーフの言葉をさえぎるように奥寺先輩は言う。

「たぶん、それはダメだと思いますよ。彼は伊豆の温泉旅館で働いていますから」

「だったらオーナーに話して…」

　チーフが言いたい事は奥寺先輩には分かった。

「ヘッドハンティングってヤツですかー？」

「後でオーナーに話してみよう」