あかねとおかね
もうホストクラブが、れいなにとって楽しい場所ではなくなっていた。

そうなったら行く意味ないじゃん、と私は何度も言ったけど、れいなは聞く耳を持たなかった。

ようたくんが好きで、ようたくんのために身体を売りまくった。
私と遊ぶ暇もないようだった。

れいなが通いはじめて1年がたった頃、ようたくんはあと半年で辞めると言い出した。

れいなは嬉しそうに、

『ようたが私のために辞めるんだって!ラストのイベントに500万ためるの!そしたら結婚するの!』

と私に言った。

ホストの営業なんか知らなかった私は、やっと報われたのかと思い、よかったねと言った。

れいなはようたくんのお店に通いながら、500万貯めることになった。

その頃にはれいなは風俗嬢になっていた。
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