あかねとおかね
当時の私はソープとデリヘルの違いすら知らず、れいながどんな仕事をして、どれだけ稼ぐのかも知らなかった。

ただ、明るかったれいなの顔から笑顔が減り、目の下には常にくまがあった。
たまに食事にいってもぼーっとしていることが多く、疲れがたまっているのは見てすぐにわかった。

後から聞いた話、その頃のれいなは1人ついて1万円程度もらえる激安ソープにいたらしい。

1日10人ついて10万円。

心も身体もぼろぼろになって当たり前だ。

500万円貯めるには500人相手にしないといけない。

好きな人と一緒になるために身体を売る。
これがどれだけ辛いことか、ようたくんにはわかるんだろうか?

食事が終わるとれいなは足早にようたくんのお店へ行ってしまった。

ようたくんがやめるまであと3ヶ月になっていた。
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