お見合い結婚いたします!~旦那様は極上御曹司~
甘く濃厚なキスで息を乱した私を、潤希さんはそのままベッドルームへと誘なう。
広いベッドに近付くと、再び唇を塞がれ身体の芯がきゅんと震えた。
キスをしながら、潤希さんは器用にスーツのジャケットを脱ぎ捨てる。
ネクタイも取り去ると、私のトップスの裾から熱い手を忍び込ませた。
「あっ……んっ」
驚いて声を漏らせば、誤魔化すようにすぐ唇を塞がれる。
背中を直に撫でられるだけで身体が火照り、身を捩っていた。
キスに夢中になっているうち、二人一緒にベッドに雪崩れ込む。
「潤希、さん……」
私を組み敷いた潤希さんは、切れ長の目に艶めいた光を灯していた。
「今日はもう我慢できない……里咲と一つになりたい」
強請るような言葉を耳元で囁かれ、それだけでくらりと目眩をおこしかける。
シャツとベストになった背中に腕を回して抱き締めると、潤希さんは私の耳元で「里咲」と甘く名前を呼んでくれた。