お見合い結婚いたします!~旦那様は極上御曹司~
どれだけの時間が過ぎたのか確認をすることもなく、潤希さんは何度も私を求めてくれた。
初めこそ優しく時間をかけてくれたけれど、独占欲を剥き出しにしたような姿も垣間見て、心臓はずっと激しく打ち鳴っていた。
ぐったりと横たわる私の髪に指を差し込み、潤希さんは何度も梳いてくれる。
「ごめん……もう少し手加減しないといけなかったね」
「いえ、そんな……大丈夫です」
「そう? それならいいけど、これから毎晩抱いちゃうと思うから、覚悟してね」
「えっ……」
普段、社内で見る凛とした紳士的で優しい潤希さんが、こんな風に私に触れ、激しく求め、甘く囁くなんてことが未だに信じられない。
一人になったら思い出して、絶対キュンとしてしまうのが予想できる。
「結婚式は、いつ頃にしようか?」
「へっ?」
「挙げたい、よね?」
潤希さんは〝あれ?もしかして挙げたくない?〟みたいなニュアンスを含んで訊き返す。
ただ急な話の内容に驚いただけの私は、「絶対に挙げたいです!」と主張するような声で答えた。