お見合い結婚いたします!~旦那様は極上御曹司~
「蛍光灯の交換、私行ってきてあげるよ。美代子ちゃん、まだ仕事終わってないんでしょ?」
美代子ちゃんのデスクを覗くと、パソコンモニターにはまだ作業中のエクセル画面が見える。
引き受けると言うと、美代子ちゃんはパアッと表情を輝かせた。
「本当ですか⁈ 里咲先輩、ありがとうございます!」
可愛く微笑まれて、私までふにゃりと笑顔になってしまう。
「入力終えてから行ってたら、残業確定だったから助かります!」
再びデスクに向かいながらそう言った美代子ちゃんに、となりに立つ曽根が「さては、彼氏とデートだな?」と突っ込んだ。
「あ、バレました? でも曽根先輩、それ言う相手によってはセクハラですからね、気を付けた方がいいですよ?」
「俺だって相手見て言ってますから。生憎、今まで訴えられたことないから大丈夫なはずだけど」
二人のやり取りを耳にしながら、パソコンの電源を落とす。
席を立ち上がると、曽根が「いいよ」と私の肩に手を置いた。