お見合い結婚いたします!~旦那様は極上御曹司~


部屋に入ると、いきなり軽々と潤希さんに抱き上げられ、驚きと共に変な声を上げてしまった。

生まれて初めてのお姫様抱っこに、どうしたらいいのかわからない両手が宙を切る。

そうこうしているうちに、背中からベッドに着地していた。


「あっ、あのっ……」


私をベッドに下ろした潤希さんがベッドへと上がってくる。

片肘をついて背中を起こしかけたけれど、潤希さんにやんわりと肩を押さえられ再びベッドへと沈んでしまった。


「どうしたの?」

「えっ……」

「まさか……一緒に寝るんですか?とか言っちゃう?」


完璧にこちらの気持ちを読んだ潤希さんは、組み敷いた私を余裕の笑みで見下ろす。

熱くなっていく顔を隠すこともできず、潤希さんの目を見たままコクリと頷いた。


「参ったな……完全にそのつもりだったんだけど」


唇が触れ合いそうな距離まで近付かれ、ハッとした時には深く口付けを落とされていた。

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