お見合い結婚いたします!~旦那様は極上御曹司~
角度を変え、次第に深まる甘いキス。
あの紳士で穏やかな潤希さんが、こんな風に奪うようなキスをしてくるなんて、それだけで心臓がもたない。
「……っ、みつ、き、さん」
すでに息が上がってしまった私を、唇を解放した潤希さんは微笑んで見下ろした。
「結婚するなら、身体の相性も知っておくのは、重要だと思わない……?」
「えっ……」
試すような、どこか悪戯な眼差し。
すでに音を立ててうるさい鼓動が、更に大きく激しくなっていく。
ままま、待って……。
それは……要するに……。
大きな手に頬を撫でられて、再び口付けを予感する。
どうしたらいいのかわからなくて、止めるつもりで迫る潤希さんの胴に両手を回した。
「あのっ……私……」
しがみつくようにして、ぎゅっと両腕に力を込める。
「里咲……?」
「すみま、せん……私……その……まだ……」