お見合い結婚いたします!~旦那様は極上御曹司~


童顔といえ、元が可愛く生まれてきている里咲にプロの手を加えたら、美しく化けることは目に見えていた。

案の定……いや、予想を上回ってその変貌には驚かされた。

すぐに隠して、そのまま人目に触れさせたくない。

自分が一瞬でもそんな異常なことを思ってしまったことにゾッとしたが、確かにそんな思いが頭をよぎった。

実際には隠して仕舞っておくことなんかできるわけもなく、予定されていた海外出張に出ることになった。

里咲を置いて離れることがとにかく心配だった。

そんな想いから、巻いて巻いて、予定よりも早く帰国し、すぐに会いたいと里咲から聞いていた送別会の席に迎えに行った。

その先で、同僚に介抱されそうになっている里咲の姿を目にして、柄にもなく牽制するような態度を取っていた。

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