お見合い結婚いたします!~旦那様は極上御曹司~
仕事上のお付き合い。
そう頭でわかっていても、今日会社で曽根に言われたことが頭の中にチラつく。
加えて、最近考えてばかりいる、潤希さんの気持ちがわからないことが拍車をかける。
どんどん悪い方向に思考が傾いていって、枕に顔を埋めた。
そんな時、無音の部屋の中にメッセージの着信音が短く鳴った。
潤希さんっ……⁈
潜っていた布団からガバッと起き上がる。
枕元に置いておいたスマホを手に取って、メッセージアプリを開くと、目にした送信主の名前につい脱力してしまった。
「曽根、か……」
開いたメッセージには、絵文字のない短文が。
【さっきはごめん。今日言ったこと、全部忘れて】
そのメッセージを眺めながら、フッと脱力したように息が漏れた。