お見合い結婚いたします!~旦那様は極上御曹司~
will you marry me?



「潤希、さん……」


そこに見たのは、今日社内で見た明るいネイビーの三揃いにブラウンのネクタイを締めた潤希さんだった。

布団から出てきた私の顔を確認するなり「良かった、起きてた」とくすっと笑う。


「どう、して……」

「遅くなってごめん。急な予定が入って遅くなったけど、里咲と約束した方が先だったから、守らないわけにはいかないでしょ」


ドアを静かに閉め、潤希さんは私のいるベッドへと近付いてくる。


「でも、お疲れなのに……」


私の言葉に、潤希さんは黙って横に首を振る。


「里咲が大丈夫なら、今から一緒に来てほしいんだ」


そう言った潤希さんに、私が断る理由は何一つなかった。

本当は会いたくて、潤希さんのことばかり考えていたのだから。

すぐに支度すると話すと、潤希さんは車で待っていると部屋を出ていった。

そこから慌てて、服を着替え簡単にメイクをし、待たせている潤希さんの元へ向かった。

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