上司との結婚は致しかねます

「さぁ。もういいだろ?他の奴の話は。」

「あ、他の奴で思い出しました。
 実は大津さんって美咲さんに思いを寄せてるんじゃないでしょうか。
 それに……小塚さんと沙羅さん。
 何気にいい雰囲気だったりしません?」

 小塚さん達のことは願望も織り交ぜて話したのだけど。

 眉をひそめた俊哉さんに、あれ?変なこと言ったかな……と心配になる。

「他の奴の心配するなんて、ずいぶんと余裕なんだな。
 他の奴のことなんて俺はどうでもいい。」

 手をつかまれて引かれる。

「余裕って……。何が………。」

 それにどうでもいいだなんて………。
 みんなが幸せになれた方がいいに決まってるのに。


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