上司との結婚は致しかねます

 嫌な過去が思い出されて不安が顔を出す。

 元彼も急に一緒にいてくれなくなった。
 その数日後に浮気が発覚した。

 ううん。
 俊哉さんは……そんな人じゃない。

「じゃ待ってます。」

「あぁ。寝てていいよ。」

 頭を撫でられてもう一度、目をつぶった。

 どうせなら俊哉さんが帰って来るまで寝ていられたらいいのに。
 そうすれば何か考えたりしなくてするのに。

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