上司との結婚は致しかねます
楽しい時間を過ごせば過ごすほど1人になると寂しさを感じる。
飲み会の後に一人暮らしであることを後悔する時もあったくらいに。
一緒に暮らしてから前の上坂くんのは飲み会に入らないとして、その他に飲み会の機会はなかった。
だから感じたことはなかったけれど、今日みたいな日は楽しかった落差の上に小さな不安が勝手に肥大化していく。
心が弱いなぁと思いつつ、1人で缶チューハイを開けた。
「酔って忘れようって、、そういえば元カレの時は思わなかったなぁ。」
独り言を言っている自分に気付いて、どれだけ寂しい人よって嘲笑した。
へべれけに酔って帰ってきた俊哉さんに介抱させてやるんだから。
よく分からない決意をして2本目の缶チューハイに手をかけた。