上司との結婚は致しかねます
それから会社でもいつも一緒で、しかも公言して開き直ったせいか行き帰りも一緒に行くようになった。
家にいる間はずっとイチャイチャして「早く俺に触れられることに慣れな」と手加減してくれない。
最後まですることはないけれど、濃厚で濃密な時間は正常な判断に欠けていないかと心配になる。
そんな日々が何日か過ぎた頃、部長達に呼び出された高宮課長は1人で会議室へと姿を消した。
久しぶりに自由になれた気がしてホッと息をつく。
一緒にいられて嬉しいはずなのに、さすがに最近の高宮課長は度を超えている。
側にいない方が息をつけるって、大丈夫かなぁ私。
伸びをして休憩室で1人を満喫していると先輩方に囲まれた。
「ね、聞きたいことがあるんだけど。」
「はい。」