上司との結婚は致しかねます

 部長達に言われて、俊哉さんに確認したかった言葉。

「高宮くんは内田さんの存在だけで頑張れるそうだよ。
 彼の気持ちに応えてあげられないかい?」

 その頃は自分の存在価値は家政婦として側にいることだと思っていた。
 だから驚いて………。

 でも今なら心から俊哉さんの気持ちを信じることが出来る。

「私も、、愛してます。
 こちらこそ、よろしくお願いします。」

「あぁ。ずっと一緒だ。」

 優しい触れるだけのキスは胸を焦がす。

「あの、だから、一緒に、その……。」

 もう身も心も俊哉さんに全て捧げる気持ちはここ最近、ずっと出来ている。

 それなのに、どちらかと言えば俊哉さんの方が焦らしていると思えるくらいに「結婚しよう」も言ってくれなかった、、。


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