イケナイ関係は相思相愛
先生の汗も、吐息も、指先も、その全てが
私を狂わせて這い上がれないほどに溺れさせた

なのに、、、
ひとつになることがこんなに苦しいなんて

熱にうなされた情事のあとは虚しさだけが
私を締め付ける

腕枕をして、もう片方の自由な手で私の髪を撫で
頬に触れ、唇を親指でなぞった

先生の手は強いて言うなら導火線みたい

私のどこかに触れるとたちまち燃えてしまう
のだから、、、

「結衣、後悔してない?」

心配そうな、不安そうな目で私を覗き込む


< 59 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop