犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
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雪がしんしんと降りそうなほど
寒く冷えた冬の夜。
行きつけの居酒屋を出てすっと私の手に触れ、アイツは指を絡ませる。
そして、いつもの帰り道。
ゆっくりと同じペースで歩いているのは、ヤツが私の歩幅に合わせてくれているからだ。
そんなナチュラルな気遣いでさえも悔しくて、
ふと隣を見上げると、
視線に気づいた彼が私を熱っぽい目で見つめる。
握られた手を少し強引に引かれたことで、歩くペースが上がったのが分かった。
そして、私を路地裏に引き寄せると彼は色っぽく笑って、誘惑するように、
彼の熱っぽい親指で私の唇を撫でるのだ。
あぁ。もうダメ。堕ちた...
そう思った瞬間、彼の目が切なく揺れた気がした。
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