犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら



そう思っていた矢先...




「おい、守屋。今日、1杯付き合ってよ」


そう聞こえたような気がした。



...そら耳??だと思いたい。



だって、せっかく浅香のことを今さっき吹っ切れてやっと仕事が進みはじめたんだから。



私は目の前のパソコンに集中した。


新たな自分を魅せるチーク。
アイメイクや、ベースメイクが注目されている今、チークは盲点かもしれない。
実際にチークを使用している.....



頭の中で構成した流れを言葉にして、どんどんパソコンに打ち込んでいく...



カタカタと両手を動かして文字を打ち続けていると、私のイスになにかがゴツンと当たった。



「なぁ、無視か?おい、守屋」



< 103 / 259 >

この作品をシェア

pagetop