犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
あー。なんかムカついてたらお腹空いてきた。
私の正面には、コース料理として出されているお酒のおつまみがたくさん置いてある。
でも、みんな席を各々に移動していてそんな料理には目もくれず盛り上がったり、異性にアピールしたりしてる。
もう、みんなが食べないなら食べてやる。
私は目の前の枝豆に手を伸ばした。
浅香へのイライラと、
周りの女の子たちへのなんだかわからないけどモヤモヤする気持ちと、でバクバクと料理に食らいつく、女としてどーなんだと言われてもおかしくない私。
「もぉ〜。ヤケになってないで浅香くんに話しかけに行けばいいのに。」
私の隣で美和が呆れたように呟いた。
.....別に。ヤケになってる訳じゃないもん。
それに浅香と話したいとか、思ってないし。