犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
寄ってきた2人はふたりして私の首筋に目線を移すと、柳原さんと同じようにニヤニヤとした表情を浮かべた。
「結菜〜。それは事情聴取ね。」
美和の言葉に乗っかった柳原さんに「さ。1から10まで。洗いざらいどうぞ♡」と言われ...
私はひとまず起こった出来事を簡単に話した
ところどころ「きゃ〜♡」とか「やばーい!」とか「いいな〜」とか。かなりしっかり目の反応をしながら3人は私の話を前のめりに聞いてくれた。
「で、玄関先でもまぁ。そういう流れになりまして...」
私がそういった所で、「ヤダー♡私たちめちゃくちゃおじゃま虫じゃない!帰ってこなかったらよかったわね〜!!」と少し照れたような顔で柳原さんがそう言った。
「いやいやいや!!帰ってきてくれてよかったです!!また流れに流されるのはごめんですから。」
そう。本当に危なかったんだ。
3人がいなかったら間違えなく私はあの流れに流されて同じ失敗を繰り返すところだった。
「まぁ。そうね〜。でも今回は流れに流された方がよかったんじゃない??♡
だって。ねぇ?そこまで言われたってことはもう付き合っちゃった...??でしょ??」