犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
そんな柳原さんの言葉に私はゆっくり首を横に振った。
「え?!まさか?
まだなにも言わてない...?」
「はい。そのまさかです...。」
「えぇー!?
三宅くんのこと気にしながら?
『忘れられるわけない』って言っておきながら?
そんなわっかりやすい所にキスマーク付けておきながら!??」
「はい。そのまま『じゃあな』って...」
ウソでしょ〜...と驚く柳原さんの顔を見て、私も嘘であって欲しいですよ。と思わず言いたくなった。
「でも、明らかにもりやちゃんのこと好きそうよね?」
冷静に私の話を聞いてくれていた白川さんがそう言ってくれた。
「そうですかねぇ...?」
「うん。だって、三宅くんともりやちゃんのことが気になって、そんな所にキスマーク付けるって、独占欲の表れなんじゃないの?
それに、宴会の時。
浅香くんがずっともりやちゃんのこと気にしてたの知ってるし。
本当にもりやちゃんが外に向かっていったあと、女たちの軍団を必死に振り切ってすぐにもりやちゃんの様子を見に行ってたんだから。
私は2人は両思いだと思うけどな。」