犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
「で。結菜。
浅香くんとの進展は?」
「なし。連日朝の挨拶だけ」
で、今日は仕事終わりに美和と飲みに来ている。
今日はなごみやじゃなくて、別のところ。
女子会っていうのに相応しくオシャレな店内はなんとなく、気分が上がってこれもこれでいい。
「もー。浅香くんって何考えてんの?
結菜にキスしたり、ホテル連れてったり。
それなのに関係性は変えないって...
なんなの??!」
「まぁまぁ。それは私にも分かんないよ。」
「はぁ〜。
三宅くん、この前話したら割と落ち込んでたよ?
キッパリ断られたって。でも、結菜らしい決断だから応援しないとって。」
そうなんだ...。
お断りした時も、
『そっか。まぁそーだよね。
あんなに浅香のこと好きだもんな。
俺、守屋さんのこと応援するから。絶対幸せになってよ?じゃないと、俺が振られた意味ねぇーじゃん?』
なんて明るく言ってくれた。
「もー。三宅くん振るなんてもったいない〜
社内の女が知ったら何言われるか分かんないよ〜?」