犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
美和がとんでもなく急いでいる様子で、なんかただならぬ事態なのかと不安になる。
「行けるけど。どうしたの?」
『それは...私の口からは言わない方がいいと思うから。
とりあえず、来て欲しい。なるべく早く伝えたいから!!』
その電話を聞いて、私はとりあえず総務部に向かうことにした。
先輩たちにその旨を伝えると、大丈夫?気をつけてね?と言ってくれた。
私が総務部に着くと、「結菜!」と美和が大きな声で呼んでくれた。
どうも奥の面談室で話したいようで、こっちこっちと手招きをしている。
わけも分からず奥へ進むと、美和が驚かないで見てね。と1枚のA3の紙を渡してくれた。
『輝く社員インタビュー!』
と大きな文字が目立って、社内報だと理解するまでにはそう時間はかからなかった。
「社内報?がどうしたの?」
「いいから。読んでみて。」