犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
「ったく。勘弁してくれって思ったよ。
せっかく我慢したのにお前が服脱ぎ始めて...俺がどんな気持ちだったかお前、分かんねぇだろ。」
言いくるめられてなにも反論ができない。
というより...私なにやっちゃってんの〜!!
完全に私が誘ってるじゃん
元凶は私じゃん。
浅香の話を聞いて、もう自分の感情や行動がセーブできなくなるほど飲むのはやめようと思った。
「で?」
私がかなり落ち込んでいる中、浅香がニヤニヤした顔で私に1文字で問うてきた。
『で?』に含まれた意味がわからないほど鈍感じゃないけど、私から折れてしまうのはなんだか面白くない。
「で?ってなに?」
そんな私がおとぼけをかますと、
「だから。お前にとって大切な存在って?
俺はっきり言ってくれなきゃわかんねぇんだけど?」
なんてさらに具体的に攻めてきた。
でも、私だってそれなら大きなネタがある。