犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら




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それから結局一晩中離してもらえなくて、気がついたらふたりで抱き合って眠っていた。



ふと目を覚ますと、私の目の前には愛おしい彼の寝顔があった。



やっぱり綺麗な顔して眠ってる...。



大好きが溢れて、私は彼の頬にチュッとキスを落とした。

それからしばらく、浅香の様子を見守っていると、パチッと目を開けた彼がニヤッと私を見て微笑んだ。


「キスすんなら唇にしろよ」



なんて言われて、またキスの嵐が降ってきた。



「あー。夢じゃなくてよかった。

27年間生きてきて、俺、今日が1番幸せかも」



そう言って私を抱きしめる彼がやっぱり愛おしい。



「私も。浅香と居られてすごく幸せ」



そう呟くと、なぜか少し不機嫌そうな彼が私の顔を覗き込んだ。




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