犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
「昨日はあんなに可愛く俺の事呼んでくれたのに。もう、浅香?」
「だ、だって、昨日は!」
「昨日はなに?
余裕なくて?気持ちよすぎて?
お前マジでエッロい顔してたもんな〜。
その顔で何回も『ねぇ、お願い』って?
『孝弘』って?な??」
「〜〜〜!!!?」
色気ムンムンの彼に昨夜のことを思い出さされて、私は顔が上げられなくなった。
「なぁ〜結菜?
もっかい呼んでよ。俺の名前」
「ま、また今度ね?今はムリ!」
「そんなこと言うなって。
な?結菜〜?」
そう言って彼は私の顎をクイッと親指と人差し指で持ちあげた。
熱っぽくて、綺麗な目とぱっちり目が合ってしまう。
本当に、彼のこの誘惑する目に私は弱い。
「た、孝弘...」
そう言うと、彼はクシャッと幸せそうに笑った。