犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら


そんな噂があるのにも関わらず、


『1日だけでも浅香さんと遊びたい』
『ワンナイト、十分でしょ♡』
『なんであんなにカッコイイの〜』


なんて、社内には黄色い声援が飛び交っている。


さらに、コイツの悪事はそれだけでは終わらず...


「そうだ、守屋。今日一杯付き合えよ」


そう。コレ。
コイツは私の1人のリラックスタイムの邪魔をする。



「イヤよ。わたしの至福の時間をなんでアンタと共有しなきゃいけないのよ。」



そんな私の言葉なんてフッと鼻で笑って終了。



どうせ今日もまた、
私の唯一の生活の楽しみである、行きつけの居酒屋『なごみや』に
ノコノコと入ってきて、「お、偶然」と白々しく私の隣に座るんだ。



なら店を変えればいいじゃない。と思った方も多いだろうけど。


よく良く考えれば、それもおかしな話で。


私のお気に入りの居酒屋をこんなヤツのために譲るのは私としてはなんだか負けた気分になって嫌なんだ。



< 7 / 259 >

この作品をシェア

pagetop