犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
気になってしょうがない存在



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週明けのランチ後。


メイク直しのために入ったオフィスのパウダールームの鏡に映る自分を、私はしばらくじっと見つめていた。


こうなっているのも、

『なんのためにメイクしてんの?』

なんて言う木曜日の浅香の言葉をふと思い出したからだ。



週明けの今日、土曜日にあんな恋人みたいなデートをしておいたくせに、浅香の態度は今までと何ら変わりはなかった。


まぁ、変わられても困るけど。

だけど、ちょっとくらいは気にしなさいよというのが私の本音。


土曜の夜から今の今まで、ずっと私ばっかりが悩んでるみたいで振り回された感が半端じゃない。


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