犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
「今日の夜、飲みに行くわよ?」
私に任せなさいと言わんばかりに自信満々に胸を張っている柳原さんに少々気後れしてしまう。
「今日の夜って、いきなり過ぎない!?
そんな、急がなくっても週末とかで...」
私の様子も見つつ心配になったのか、白川さんは歯止めがきかなくなってきた柳原さんを食い止めるようにそう言ってくれたけど...
「ううん、ダメよ!
これは、時間が勝負なの!!
うかうかしてられないわ!!」
と力強い柳原さんに押し負けてしまった。
「もりやちゃんが、何やら拗らせてるみたいだから、ここでひとつ、私が一肌脱いどかなくっちゃ!」
やる気満々の先輩に多少の恐怖を覚えながら、その日のランチタイムは終わりを迎えた。