犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
「それに、浅香くんの場合、モテそうだし、女癖悪いって噂もあるし。
好きになったら傷つくんじゃないかって気持ちが、もりやちゃんの中で優先してあるんじゃない?
だから、その防御反応として、嫌いなところがたくさん出てきてる。
違うかな?
まぁ、これは私の勝手な意見だけどね?」
防御反応...。
とても落ち着いて、論理的に白川さんが話してくれるおかげか、なんとなく自分でも納得出来るところがあると思った。
「まぁ、結局はもりやちゃんの気持ちの問題だから。
もう一度、落ち着いたところでまた考えてみたらいいと思うよ?
美香も武部ちゃんも。そんなに焦らないで。ね?」
1番大人で説得力がありすぎるその言葉に一同賛成という形でその女子会ならぬ飲み会は終了した。