キミと歌う恋の歌
ドアが閉まったのを確認してから、立ち上がって階段を上がった。




二階の一番奥にある、元々物置として作られた部屋のドアを開けて中に入る。




布団と小さな机があるだけの狭い部屋、そこが私に与えられた居場所だ。




この殺風景な部屋は、屋敷のような家の外観からは想像もつかないだろう。




それでも私にとって唯一気が休まる場所。




戸田愛未。16歳。

今日も私はひとりぼっちだ。
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