ごめんね、好き。

あのときは

「もしもし?」

聞き覚えのある低い声が優しく響く。

「久しぶり」

とくん。と小さく心臓がなる。

毎日同じ教室で聞いていた声。
でも絶対に1対1で言葉を交わすなんてことないと思っていた。

聖矢は違う世界の人間だった。
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