彼の溺愛はわかりづらい。


でもとりあえず。

安全みたいでよかった。



「二人の恋路を邪魔する人は、ファンクラブ会員だったら強制退会だし。そうじゃなくても、制裁を与え…「これ以上は聞いてはいけない気がするからストップ!」



なんか色々、やばい。

それに、海堂は神か。神なのか。
宗教めいてる気がするのは気のせいなのか。



「万が一、海堂くんが心変わりしたとしても…「それはない」

「…っ」

「「キャー!聞いた?琴、聞いた?」」



久しぶりに会話に参加してきて、そう言い切ってくれた海堂に嬉しくなったのも束の間、なぜか私より盛り上がってるクラスメイトたち。

そのせい…なのかどうかはわからないけど、海堂は早くも、言ったことを後悔してるようだった。



「聞いた、よ。…嬉しかった…」

「「天使~っ!」」

「いや、違うから…」



その比喩表現は、かなり違うと思う。

…あ、恰好がって意味か。
確かに、今着てる服は白くてヒラヒラだし、メイクだってしてるし、髪型もバッチリ。しぃ様様。




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