小坂さん、俺を見て。
残るミッションは部活動だった。
この学校は事情がない限り強制参加。

50を超える数の部活動があり、県立でこの数は全国でもそうそうないという。



校内をぐるぐる回っていた私は色々なチラシを渡された。

放送部に剣道部、食品科学部…吹奏楽部。

とにかく沢山あって、どこも楽しそうだった。




校舎から少し離れて、別棟の『敬崇寮』(けいすうりょう)に行った。


そこの和室でやっていたのは競技かるた部だった。

それに、別棟ということもあってあまり人がいない。

扉越しに中を少し覗いたら、新入生を今か今かと待っていた先輩達に捕まってしまった。


「見学に来た子!?見てって見てって!」



先輩達はざっと数えて11人。2年生と3年生の区別がつかないほど仲が良く、とても楽しそうだった。

中学の時に百人一首なら覚えさせられたし、大丈夫でしょ。と、その場で入部を決めた。
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