99%アンドロイド
声が消えた後、ボクはいつも通りにあの夢を見た。
闇の中に落ちていくと同時に何も分からなくなり、暗闇の中で___
___Good Morning A.
この文字だけが光り始める。
あの「声」が何と言おうと、ボクは今日こそハカセに夢のことを聞く。
ボクはハカセを信じている。
ボクを作った「お父さん」だからだ。
”……博士は気づいてるぞ”
謎の声が言ったこの言葉が気にはなるものの、もうボクが言うことには変わりない。
今日の朝のプログラムには、既にそのような施しをしておいた。
後戻りなんてできない。
それは、ニンゲンもアンドロイドも一緒だ。
___マブタが開く。
光が見える。
そして、ハカセの姿も。
「おはよう、A」
「オハヨウゴザイマス」
ボクは今日、ハカセに夢のことを聞く。